こんにちは、蝶まめです。
「本が好きです」と言うことに、少しだけためらった経験はありませんか?
たくさん読んでいるわけではないから。
読むのが遅いから。
純文学や名作と呼ばれる作品には、あまり詳しくないから。
本は好きなのに、「本好き」と名乗るには何かが足りないような気がしてしまう。
けれど、本好きに必要な冊数も、
速さも、読むべきジャンルも、
本当はどこにも決められていません。
読みたい本を、読みたいときに読む。
その時間が好きなら、自分で「本が好き」と名乗っていい。
今回は、私がこのブログで大切にしたい「本好きのあり方」について書いてみようと思います。
「本好き」に、資格ってあるのかな?
本が好きだと話すと、
「一年に何冊くらい読むの?」
「好きな作家は?」
「あの作品、読んだことある?」
と聞かれることがあります。
そこから本の話が広がるのは、私も大好きです。
お互いの好きな作品を教え合ったり、知らなかった本に出会えたり。
本好き同士だからこそ楽しめる時間だと思います。
ただ、ときどき、楽しく話しているというより、答えを確かめられているように感じることがあります。
たくさん読んでいるか。
読むのが速いか。
有名な作品や、少し難しい本を知っているか。
そんなことをひとつずつ確認されているうちに、「私って、本好きと言っていいのかな」と不安になってしまう人もいるかもしれません。
でも、本を好きになるために、誰かが決めた基準を満たす必要はないはずです。
読んだ本を教えてもらう企画で、感じたこと
以前、SNSで、読んだ本を投稿してもらう企画に参加したことがあります。
好きな本や最近読んだ本を気軽に教え合えたら、きっと楽しい。
知らなかった作品に出会えるかもしれない。
私も、できるだけ一人ひとりに返事をしたいと思っていました。
けれど、その中で戸惑ったことも…。
純文学やあまり知られていない作品をいくつも挙げながら、
「これくらいは読んでいますよね」と、
こちらの知識を確かめられているように感じる言葉があったのです。
さらに、私が感想を伝えたときには、表現の仕方を直されました。
「これはこういう表現をするんです。感想を述べるなら、それくらい知っていて当たり前ですよ」
そんなふうに言われて、本について楽しく話したかったはずなのに、返事をすることさえ少し怖くなりました。
もちろん、純文学を読むことも、
言葉をたくさん知っていることも、好きな作品について深く語ることも、
何も悪くありません。
私が引っかかったのは、選ばれた本や知識の量ではなく、それを使って相手を試すような空気でした。
同じ本を開いても、見ている景色は違う
同じ本を開いている隣の本好きさんとも、見ている景色まで同じではありません。
物語がどこへ向かうのか、その展開を楽しむ人がいる。
登場人物の気持ちに寄り添い、言葉の奥にある感情を受け取る人もいる。
もし映像化されたら、誰に演じてほしいか。
どんな場所で、どんな音楽が流れるのか。そんな想像を膨らませながら読む人だっているでしょう。
同じ一冊を読んでも、気になるところや心が動く場面は人によって違います。
その違いがあるからこそ、誰かの感想を聞いたときに、「そんな見方もあったんだ」と、自分だけでは見つけられなかった景色に出会えます。
そのひと言が、本から遠ざけることもある
相手に悪気はなかったのかもしれません。
自分が知っている作品や言葉を、相手も知っていると思っただけ。
もっと深く本の話をしたかっただけ。そんな場合もあるでしょう。
けれど、「こんなことも知らないの?」
「本が好きなら、これくらい読んでいるよね」という言葉は、受け取った人の気持ちを小さくしてしまいます。
本が好きだった人が、「私は本好きとは言えない」と思ってしまうかもしれない。
これから読んでみようとしていた人が、本のある場所から離れてしまうかもしれません。
知っていることを伝えるのと、
知らないことを理由に相手を下に見るのは、
同じではありません。
本の話はしても、本好きの審査はしない。
それが、この場所で私が大切にしたいことです。
本好きの形は、ひとつではない
一年に一冊をじっくり読む人もいれば、
いろいろなジャンルの本を月に何冊も読む人もいます。
たくさんの作家の作品に触れたい人もいれば、
好きな作家の本を繰り返し読む人もいます。
漫画が好きな人。
小説が好きな人。
純文学を読む人もいれば、ライトノベルを楽しむ人もいる。
ビジネス書や自己啓発本を手に取る人もいます。
どれも、本を開いて過ごす時間です。
何を読むかだけでなく、本との付き合い方もさまざまです。
途中で読むのをやめる日もあれば、忙しくて何日も本を開けないこともある。
何かを学ぶためではなく、ただ物語の続きを楽しみにページをめくることもあります。
冊数やジャンルが違っても、そこにあるのは「この本を開きたい」という気持ちです。
ゆるよみ日和で大切にしたいこと
私は、知識や読書量を確かめ合うのではなく、気軽に本の話ができる場所を作りたいと思っています。
私自身、本は物語だけでなく、本を開いて過ごす時間や、そのときに流れる空気まで含めて好きです。
カバーを外して本体を眺めたり、
ページをめくって紙の匂いを感じたりするのも、
私にとっては本を楽しむ時間です。
でも、隣の人には、その人だけの楽しみ方があるのでしょう。
深く好きだからこそ、好きになり方をひとつに決めない。
ゆるよみ日和は、そんな場所でありたいです。
まとめ|本が好きなら、本好きでいい
読む冊数も、速さも、ジャンルも、感想を表す言葉も違うから、本の話は面白くなります。
本の話はしても、本好きの審査はしない。
誰かの基準ではなく、「本を開きたい」と思う自分の気持ちを大切にしてほしいと思います。
これから本を読んでみたいと思っている方へ。目標を決めず、自分のペースで始めるためのヒントをまとめています。

