こんにちは、蝶まめです
今回紹介するのは
「夜市」/恒川光太郎
何でも手に入るとしたら、あなたは何を求めますか?
私は「継続力」が欲しいところですが、もちろんタダではないですからねぇ?
代償を考えると…
こんな人におすすめ
- 不思議で薄暗い世界観が好きな方
- 怖いだけじゃないホラーを読みたい方
- 「短編」で読書の満足感を味わいたい方
- 「千と千尋の神隠し」の世界観が好きな方
「夜市」のあらすじ
何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ裕司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた――。直木賞の候補にもなったホラー大賞受賞作!
「夜市」を読んだ感想
「めちゃくちゃ怖い!!」とか「ホラーだ!!」というのとは違うんですよね。
「意味がわかると怖い話」的にジワジワと来る感じ…。
表題作の「夜市」は短編で、一緒に収録されてる「風の古道」の半分程度のお話です。
でもそんな短い話の中で夜市に向かい、行動し、何かを求め歩く中で恐ろしい展開を想像したり、実は強い想いを秘めていたり…。
何度も読んでいますが「これ以上の作品はない」というほど、圧倒されてしまうのです。
屋台の匂い。
湿った空気。
薄暗い灯り。
普通に歩いているのは、自分と同じ「人」ではない何か。
夢の中のようで、妙に現実味があり、そして懐かしささえ感じる世界観。
ただ怖いだけじゃない。
取り返しのつかない選択への後悔や苦しさ、切なさ。
そんな感情がひたすらに胸に残ります。
一緒に収録されている「風の古道」はワクワクと不安が同居するスタート。
そこから切なさが募る展開に続き…。
その後は◯は一体どうなるんだろう…と想像しています。

連作ではありませんが恒川ワールドは繋がっているんだな…という描写があるのも嬉しいです。
「ファンタジー」と「ホラー」が融合した新しいジャンルといわれている恒川ワールドのスタート地点は、まさしくここです。
まとめ
恒川ワールドは普通のようで普通じゃない、不思議な世界。
だからこそ、「ありえるかもしれない」という怖さもあるんです。
「ちょっと不思議で、少し怖くて、でも美しい」
そんな物語を求めるにおすすめしたい作家さんです。
まだ見ぬ世界へ一歩、ここから踏み出してみませんか??

