こんにちは、蝶まめです。
今回紹介するのは
「光のとこにいてね」/一穂ミチ
直木賞ノミネート、本屋大賞3位受賞作品なのでかなり話題になりました。
「光」という言葉の温かさに惹かれて手にしたのですが、光の「ところ」ではなく、「とこ」なのが愛おしく感じる作品でした。
こんな人におすすめ
- 誰かを羨ましいと思ってしまう自分に苦しくなったことがある方
- 家庭環境や生きづらさを丁寧に描いた作品を読みたい方
- キラキラした友情より依存や執着に近い感情の描写が合う方
- 余韻が長く残る作品が好きな方
「光のとこにいてね」のあらすじ
――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった――
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
――二人が出会った、たった一つの運命
切なくも美しい、四半世紀の物語――引用:文藝春秋:本の話
「光のとこにいてね」の感想
始まりは子供時代。
どんどん読み進めたのですが、人の感情や優先選択は本当に複雑で予想ができません。
「普通」に憧れるものと、「自由」に憧れるもの。
誰かを羨ましいと思う気持ちと、離れられない思いが痛いほど伝わってくる物語でした。
でも犠牲を考える前に自分の本心で選べるようになることが「本当の幸せ」なのかな?
立場や周りの目、常識…。縛るものは多く、実は縛られていることにも気づかない。
全く違う境遇で、一緒に過ごした時間もわずかな二人が、ここまで繋がったのは特別で悲しい共通点と共感。
それが友情でも恋愛でも、親子間の愛とかそういうものとも違うわけで、どう表現するのが正しいんでしょうね。
今までは犠牲になるだけの立場だった二人が、犠牲にする側の立場になれたのだから…。
その思いはそばにいた人たちも同じであることを願うばかりでした。
まとめ:光のとこは希望と拒絶
「光のとこにいてね」の意味は時間が過ぎるごとに変化しています。
詳細はぜひ、読んで確かめてほしいです。
人生は思うようにはいかないものだし、絶対に正しい選択なんてないだろうし…ね。
派手な事件が起きるわけではないけれど、心の傷が広がっていくような重さを感じられる作品です。
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