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ゆるよみごと|読書は「おやつ」のように

本を読む

読書って、たとえば「おやつ」みたい。

私は時々つまみ食いするような、そんな感じで本を開く。

出勤前に少しだけ時間があったとき。お風呂に入る前や寝る前。予定と予定の間にぽっかり時間が空いたとき。

特に、思いがけずできた待ち時間なんて絶好の読書時間。

もちろん、「今日は読むぞー!」と時間を作って、どっぷり本の世界に入る日もある。

でも、毎回そんな時間がなくたっていい。

少しだけ本を開いて、また日常に戻る。

そんな「つまみ食い」のような読書も、私は好きだ。

昔は「つまみ食い」どころじゃなかった

小学生の頃は、学校から帰ったらまず宿題。

やることを終わらせてから、じっくり本を読む。それが私の中では当たり前になっていた。

ところが、中学生になって一変する。

部活で帰りは遅くなるし、土日も部活。とにかく疲れる。

帰ったら、まず休みたい。

そこで私が何をしたかというと――本を読む。

「疲れた。でも宿題しなきゃ」ではなく、「疲れた。とりあえず本読もう」。

当然、宿題は残る。

本を読むために夜更かししていたわけじゃない。本来なら宿題や勉強に使うはずの時間を先に本へ使ってしまうから、寝る予定の時間を過ぎても宿題に追われる。

……先に宿題やればいいじゃないですか(笑)。

成績を見て、「あの時間に本を読まず、勉強しておけばよかった」と後悔することもあった。

でも、心の底から後悔していたかというと……たぶん、してなかったんだよね。

今だって、一日中読みたい

あれからずいぶん時間が経ったけれど、一日中本を読んでいたい気持ちは今も変わらない。

休日に「今日は読むぞー!」と決めたら、絶対にやらなきゃいけない家事だけ済ませて、あとは読書。

……のはず。

「あ、あれやってない」

途中で思い出して動き出すこともあれば、何かを頼まれることもある。

何事もなく読書に集中できたとしても、今度は首が痛い。目も疲れた。なんだか眠い。

結局、2時間続けて読めることすらほとんどない。

学生の頃は、疲れて帰ってきても「まず本!」だったのになあ。

今は家事もある。子どものこともある。仕事もある。

身体だって、あの頃と同じではないらしい(笑)。

それでも、「一日中本を読んでいたいなあ」は変わらない。

変わったのは、本を好きな気持ちじゃなくて、本との付き合い方なのかもしれない。

やっぱり、読書は「おやつ」みたい

一日中読めなくなったからといって、本を読む時間がなくなったわけじゃない。

出勤まであと10分。

お風呂に入るまで、ちょっとだけ。

予定より早く着いてしまったときや、思いがけずできた待ち時間。

そんなところで、ちょこちょこ本を開く。

ほんの数ページで終わることもあるし、「あ、いいところなのに」と閉じることもある。

でも、それでいい。

また時間ができたら、続きを読めばいいんだから。

こうして考えてみると、やっぱり私にとって読書は「おやつ」に近いのかもしれない。

絶対に必要なことを全部済ませて、時間も場所もきっちり用意して、「さあ、読書の時間です」と始めなくてもいい。

ちょっと時間がある。

本がある。

じゃあ、ちょっと読もうかな。

そのくらいでいい。

もちろん、ときには「今日はたっぷり!」もある。

おやつだって、ちょっとつまむ日もあれば、「今日はこれを食べる!」って楽しみにしている日もあるし。

……ちょっと違うかな(笑)。

でも、私の読書はたぶんそんな感じ。

やらなくていいことは、やらない……つもり

本を読む時間がほしい。

だからといって、毎日のことを全部放り出すわけにもいかない。

でも、全部きちんとやろうとすると、それだけで一日が終わってしまう。

だから私は、「今やらなくてもいいことは、やらない」と思うようにしている。

……これが、なかなか難しい。

「今じゃなくてもいいよね」と後回しにして、そのまま忘れる。

しばらくしてから発見して、「これは今やらなきゃダメなやつじゃないですか!」となることもある(笑)。

どうやら、ちょうどいい加減というのは難しいらしい。

それでも、やることだけで毎日を埋め尽くしたくはない。

本を読んだり、ぼーっとしたり。

自分が好きなことを楽しめる余白くらいは、残しておきたいと思っている。

読み方は、これからも変わるかもしれない

昔と今でも、私の本の読み方はずいぶん変わった。

ということは、この先もきっと変わるんだろうなと思う。

最近は長く読んでいると目が疲れるし、この先、老眼なんてものもやってくる。

紙の本が好きだから、できればずっと紙で読みたい。

でも、文字の大きさを変えられる電子書籍のほうが読みやすくなる日が来るかもしれない。

以前だったら「やっぱり本は紙でしょ」と思っていたけれど、最近は電子書籍も悪くないと思い始めている。

だって、読みたいから。

紙か電子かより、本を楽しめることのほうが大事になる日が来るのかもしれない。

まあ、そのときになってみないと分からないけれど。

今日もちょっとだけ

小学生の頃は、宿題を終わらせてからじっくり。

中学生の頃は、宿題より先に本を読んで、あとで自分の首を絞める。

大人になった今は、家事や仕事の合間につまみ食い。

こうして並べてみると、ずいぶん読み方が変わったなあと思う。

それでも、本を開きたい気持ちはあまり変わっていない。

5分だけの日もある。

「今日は読むぞー!」の日もある。

途中で首が痛くなって、本を閉じる日もある。

それならそれで、また続きを読めばいい。

やっぱり私にとって読書は、「おやつ」みたいなものなのかもしれない。

毎回きちんと時間を用意しなくても、ちょっとつまめる。

たまには、たっぷり楽しむ。

そしてたぶん明日も、どこかで時間を見つけたら本を開く。

……その前に、後回しにした何かを思い出さなければ(笑)。