こんにちは、蝶まめです。
春の入学シーズンで新しい制服や体育着を着た子どもたちを見かけるようになりました。
まだ着られてる感たっぷりの姿は微笑ましいと思うのはオバサン心でしょうか(笑)
今回は新入学でふと思い出した小説
一穂ミチさん著の「光のとこにいてね」
を紹介することにしました。
直木賞ノミネート、本屋大賞3位受賞作品なので当時はかなり話題に!
近所の図書館では半年待ちだったようです。
最後までチェックすると「幸せ」とは何かを求めて「光のとこにいてね」を読みたくなるはずですよ。
「光のとこにいてね」のあらすじ
――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった――
引用:文藝春秋:本の話
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
――二人が出会った、たった一つの運命
切なくも美しい、四半世紀の物語――
「光のとこにいてね」の感想
始まりは子供時代。
出会い別れ、再会し別れ…四半世紀間の二人を描いています。
あらすじとして、どこを書き起こすべきか難しすぎました。
どんどん読み進めたのですが、人の感情や優先選択は本当に複雑で予想ができません。
私は最後の選択にモヤッとしてしまった部分がありますが「部外者目線」だからなんだろうな…と思っています。
同じ立場だったなら選択するのかな?と考えても、「犠牲になるもの」を考えてしまうタイプには基本的に無理でしょうね。
でも犠牲を考える前に自分の本心で選べるようになることが「本当の幸せ」なのかな?
立場や周りの目、常識…。縛るものは多く、実は縛られていることにも気づかない。
全く違う境遇で、一緒に過ごした時間もわずかな二人が、ここまで繋がったのは特別で悲しい共通点と共感。
それが友情でも恋愛でも親子間の愛とかそういうものとも違うわけで、どう表現するのが正しいんでしょうね。
今までは犠牲になるだけの立場だった二人が、犠牲にする側の立場になれたのだから…。
その思いはそばにいた人たちも同じであることを願うばかりでした。
似た雰囲気を感じたんだけど…
柚木麻子さん著の「本屋さんのダイアナ」という小説が「光のとこにいてね」に似ていると感じました。
まあ…話の流れが似ているというだけで、根底にある設定は大きく違うんでしょうが…。
同時期に読んだので特に「似ている」印象だったのかもしれません。
「本屋さんの…」ということで「読書好き」な方は気になりませんか??
こちらも本屋大賞4位受賞歴があり、子供時代から始まるストーリーです。
本屋さんのダイアナ:柚木麻子
あらすじや感想はこちら↓の記事で詳しく紹介しているので、合わせてチェックしてくださいね♪
まとめ:光のとこは希望と拒絶
「光のとこにいてね」の意味は読めば分かります。
そして時間が過ぎることに意味が切なく変化していきます。
人生は思うようにはいかないものだし、絶対に正しい選択なんてないだろうし…ね。
「光のとこ」を知りたい方はぜひ、読んでみてくださいね。
一穂ミチさんの作品には連作短編もありますので、長編は…と思う方はこちら↓をチェックしてみてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに♪