どうも〜、蝶まめです。
今回紹介するのは副題が少し長めのこの一冊です。
「青ノ果テ〜花巻農芸高校地学部の夏〜」/伊与原新
「宙わたる教室」がNHKでドラマ化され、「藍を継ぐ海」が直木賞を受賞し、大注目されている伊与原新さんの学園モノ+地学のライトノベル。
伊与原新さんの作品が大好きな私は片っ端から読んできましたが、こちらやっと手に入りました。
あらすじ
カムパネルラが死んだ場所で、彼女は消えた――。
あの朝、東京から来た「そいつ」は、幼なじみの七夏の机に腰かけていた。
あれが始まりだった・・・。無邪気だった僕たちの、「終わりの始まり」。 知らずに済んでいたこと。誰もが、一人で解決しなくちゃいけないこと。それは、「カムパネルラが死なない」世界。
僕たちは、本当のことなんて、1ミリも知らなかった――。 <<; br>東京から深澤が転校してきてから、壮多も、幼なじみの七夏も、何かが少しずつおかしくなった。壮多は怪我で「鹿踊り部」のメンバーを外され、七夏からは笑顔が消え、そして突然姿を消した。
そんな中、壮多は深澤と先輩の三人で、宮沢賢治ゆかりの地を巡る自転車旅に出る。花巻から早池峰山、種山高原と走り抜け、鱒沢駅から三陸を回り岩手山、八幡平へ。僕たちの「答え」は、その道の先に見つかるだろうか・・・。
叙情的でありながら、透明感のある文章。いま最も注目される著者が、「青」のきらめきを一瞬の夏に描く傑作。
感想
さすがは伊与原新さん!といった感じの作品でした。
科学に関する話をベースに、人間味とそこに生まれる関係や複雑な感情がしっかり描かれています。
今回の舞台は宮沢賢治ゆかりの岩手県花巻市。
高校生にしては大人びた発言や行動をする気がしましたが、ある意味、高校生だから気付いたこともあれば、割り切れずに傷つくこともあるわけで。
いろいろと気付かされることも多かったです。
読書好きになったきっかけが宮沢賢治作品の私は、トリプルで好みを味わえて最高でした。
まとめ
宮沢賢治=地学と考えたことがなかったので、結構な驚きがありました。
よくよく考えれば確かにそうなんですよね。
改めて宮沢賢治作品を読み直してみたくなりました。
やっぱり伊与原新さんの作品は好きだな〜。