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【小説】「死ねばいいのに」のあらすじと読んだ感想を語ります。

ミステリー

こんにちは、蝶まめです。

今年は開花が遅かった桜も気づけば満開を過ぎ、散りに転じている場所も…。
でもすぐ青葉が出てきて夏の雰囲気に変わっていくんですよね。

今回紹介するのは…

京極夏彦さん著「ねばいいのに」

最近読んだのですがタイトルのインパクト強過ぎません??
でもスカッととの謎のコラボ状態で面白かったんですよ〜。

蝶まめ
蝶まめ

2024年1月には舞台化もされました。



最後までチェックしたら、きっと「死ねばいいのに」読みたくなるはず!

「死ねばいいのに」あらすじ

「死んだ女のことを聞かせてほしい。自分は何も知らないから。」

突然現れ男はそう言った。

自分が知っている彼女とはどんな人物だったのか。

男の問いかけに思わず曝け出した本音。

この男は会ったのも数回、特別な関係でもなく、何も知らないという相手のことをどうしてそんなに知りたがるのだろう。

彼女への本当の想いが次々に暴かれる連作短編。

彼女はなぜ死んだのか…。
それぞれが抱える「生きる意味」の違いが作り出す、究極のミステリー。



「死ねばいいのに」感想

スカッとするのにモヤッと終わる…
でもちゃんと筋は通ってて…。

そんな話です。

主人公、イラッとする典型的なタイプなので、最初は嫌いだ!と感じました。

サクサク読めてしまったし、表向きの答えは序盤から想像できてしまったし…。

蝶まめ
蝶まめ

それダメじゃん!って言わないで〜。大丈夫だから!



読み進めていくと、主人公はめちゃくちゃ「まとも」(?)なんですよ。
周りの「一見普通」の人に比べたら。

いつの間にかイライラの対象が変わっていき、主人公推しになるという現象が起きていてびっくり。

結末も表向きの答えは大正解であったものの、内側の答えは驚きと疑問と…。

蝶まめ
蝶まめ

でも分かる気がするって思った私もいるんですよ。
だから「スカッとモヤッと筋は通る」



「そんなつもりはない」とか「自分では気づかないこと」の中でみんな生きてると思い知らされた感はありました。

「談」シリーズも人気

京極夏彦さんといえば「談」シリーズという人も多いほど、「〜談」というタイトルがついた作品は人気です。

私はその中で唯一、この作品↓を読みました。

「虚談」



どうもね…評価としては低めの作品を最初に選んでしまったみたいです(笑)

私的には低評価ではないのですが、オチが似たようなものなので「どうせこうだろ?」みたいになってしまうんですよね。

とはいえ、それがジワリと怖いのも事実。

好みが分かれそうですが、チェックしてみてくださいね♪

まとめ:マウントは人の性?

「死ねばいいのに」は、「面白い」というより考えさせられる部分が多い作品でした。

きっと誰でも闇を抱えてるけど、それを表に出さないように自分さえ騙している状態で、誰もがマウント取りたいのかも?みたいな。



小説の中の世界では、自分の「当たり前」以外の考えに触れることができるし、考えて納得したり行動を改めたり。

自分を知るきっかけになることも多いから、読書はやめられません。(笑)

ちょっとしたきっかけで、新たな気づきを得るという話では、青山美智子さんの作品が好きで、結構読んでいます。



今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに♪