こんにちは、蝶まめです。
最近は前以上にあらすじ等の情報を入れず、タイトルだけで選書することが多くなった私です。
今回紹介するのもその一つ。
丸山正樹さん著の「夫よ、死んでくれないか」
二度見してしまうほどのインパクトがあるタイトルですよね。
これがね〜、なかなか考えさせられる話であり、ヒトコワの一つかな〜なんて…。
結末がまたなんとも言えないんです(笑)
最後までお読みいただければ「夫よ、死んでくれないか」を読んでみたくなるはずですよ〜。
「夫よ、死んでくれないか」のあらすじ
大学の同級生だった麻矢、璃子、由里香。
引用:Amazon販売サイト
卒業後疎遠だった3人は、三十代半ばで璃子の離婚騒動をきっかけに再び集まるようになる。既婚、バツイチ、子持ちと立場は異なるが夫への不満という共通点のある彼女たちの集まりの最後は、大抵この言葉で締めくくられる。
「うちの夫、死んでくれないかしら」。
そんなある日、麻矢の夫が何の前触れもなく姿を消してしまう。
会社も無断欠勤しているらしい。夫は一体どこへ、夫の身に何が起こったのか――。
誰もが、結婚前にはいいことしか言わない。どうして教えてくれなかったのだろう、結婚した後に、激しい孤独や、生活の虚しさや、将来への不安を抱えることなんて。
結婚の本質と危うさに迫る、ノンストップ・ミステリ。
「夫よ、死んでくれないか」の感想
話の方向性がどんどん変わっていきますし、全体的に楽しんで読めました。
全く情報がない状態で読み始めたので、最初はよくいう「亭主元気で留守が良い」ってやつで影で愚痴って普通に暮らしていくのかな?という雰囲気。
バリバリ働く現代女子なので、そのまま離婚の道を選ぶまでとかのストーリー?とも。
でもね〜事件が起こるわけですよ。
「あれ?これってミステリーなの!?」
その時初めて気がついた私(笑)
最終的に全ての登場人物が敵に感じてくるという恐ろしさです。
↑リアルな残酷系ではないのでご安心を…
現代の女性の生き方、考え方と時代に取り残された結婚や出産子育ての古い価値観…。
読んでいて納得できる部分、イライラする部分がありました。
結局は男女も時代も何も関係なく、人は影で愚痴を言って、みんな我慢して生きてるのかな…。すれ違うのは当たり前というか、別の人だしね。
丸山正樹さん作品といえば…
読了後に知ったのですが、丸山正樹さんの作品は今年の初めに読んでいました。
NHKでドラマ化もされた原作「デフ・ヴォイス」シリーズです。
まだ一作しか読んでいないので語れませんが、手話という言語にも種類があり、表現や感じ方は人によって違うため、きちんとした意思疎通は難しいんだな…と実感しました。
司書さん選書コーナーにあったものを借りたので前後作があるとは想像もせず…。
設定だけは分かったので読めましたが、最初から読むほうが良いとは思います。
私も読もう!!
こちらも実際はミステリーなんですけどね。
興味があればぜひ読んでみてくださいね♪
まとめ:「伝える」のは難しい
「言葉で伝えないと分からない」とよく言いますが、言葉で伝えても正しく伝わるかは別問題ですよね。
逆にタイトルである「夫よ、死んでくれないか」は愚痴という会話の中で語られる内容ですが本心かといえば、そうとも言い切れないことも多いだろうし…。
「言葉の綾」といえばそうでしょうが、相手が「本心」と受け止めれば残酷過ぎる話で、絶望するでしょう?
それもまたすれ違いです。
本心を伝えていても、嘘と思われたり誤魔化すための口だけと思われたりも同じ。
意思疎通は本当に難しい…
「夫よ、死んでくれないか」を読むと、自分はどうなんだろう?と考えるきっかけにもなると思いますよ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに♪