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【食堂かたつむり】食べること=生きること

蝶まめ読了紹介

こんにちは、蝶まめです。

今回紹介するのはこちら

「食堂かたつむり」/小川糸

小川糸さんの作品に興味があり、このタイトルを紹介している方も多かったので最初の一冊に選びました。

図書館で目についたというのもありますけどね。

作風も分からずに読む最初の作品はドキドキですが、読んで良かったです。

こんな人におすすめ

  • 静かな小説を読みたい方
  • ごはん描写が好きな方
  • 人間関係に少し疲れている方
  • じんわり余韻が残る読了感を求めている方

あらすじ

トルコ料理店でのアルバイトを終えて家に戻ると、部屋の中が空っぽになっていた。突然、同棲していた恋人に何もかもを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、主人公の倫子はさらに声をも失う。たったひとつ手元に残ったのは、祖母から譲り受けたぬか床だけ。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな小さな食堂を始める。一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂。次第に食堂は評判になるが――五感をくすぐる瑞々しく繊細な描写と、力強い物語運びで話題を呼んだデビュー作。



感想

最初から悲惨な始まりで、これは一体どうなるの?モヤッとする話?と多少不安に…。

だって部屋の中、空っぽだよ?

しかも声も出ない…。

なんでそんなに平気なのよ!?って怒りにも似た感情で(笑)

でもそうして故郷に帰ったことで知り得なかったかもしれないことを知れて、触れられたんだと思うと、これもベタに運命なんだろうと。

食堂を舞台にした、親子の物語なんですよね。

食べることは生きること。

命をいただくことの意味を真正面から描くラスト。

いろいろと考え、「温かい」とは少し違う良い感情に触れた作品でした。



まとめ

実はただのすれ違い。

なのに簡単には取り戻せない、すり合わせる機会がないままなことってありますよね。

伝えるのが下手だったり、まっすぐに受け止められなかったり…。

そんな出来事に思いを馳せてしまうかもしれません。

生きることは残酷で、孤独や喪失を避けることはできない。

だからこそ、料理や人の温かさが沁みて、決してキラキラではない「ていねいな暮らし」が心地よくなるのかもしれません。