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【小説】「西の魔女が死んだ」は幻想的な一ヶ月の物語。

文芸

こんにちは、蝶まめです。

今までスルーしてきた本や懐かしい本など、いつもとは違う本との出会いを楽しめる本の夏フェス(各出版社の文庫フェア)

私も思いっきり満喫しています♪

今回は夏フェスの一つ、「新潮文庫の100冊」からの一冊

梨木香歩さん著の「西の魔女が死んだ」



「魔女」と聞くと何となく恐ろしいイメージがありますが、全くそんなことはありません。

真逆に近い印象の話ですし、これは児童文学なのかな?

非常に読みやすい心温まる物語です。


最後までチェックするときっと「西の魔女が死んだ」を読みたくなるはずですよ。

「西の魔女が死んだ」のあらすじ

二度と再び、まいの世界が元に戻ることはなかった。

学校に足が向かなくなった少女が、大好きな祖母から受けた魔女の手ほどき。何事も自分で決めるのが、魔女修行の肝心かなめで……。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。

引用元:Amazon販売サイト

「西の魔女が死んだ」の感想

とにかく雰囲気が素敵で、そして穏やかで…。

今の世の中と比べたら古くて不便な暮らしで、憧れて目指しても絶対にできないと思います。

でも素直に「こんな暮らしがしてみたい」と感じます。

物語は祖母のもとで暮らした一ヶ月がメイン。

魔女修行といっても魔法とかそういうものではなく、偏った考え方をしないとか、自分で決めるとか当たり前のように感じることです。

でもその「当たり前」がまだ当たり前にならなかったり、いつの間にか忘れてしまったりするから人間なのでしょう。

魔女はその「当たり前」を「当たり前」として生きていく人なのかな?

まいの年齢など設定を含めて、某ジブリ映画の魔女見習いの少女が海辺の町で経験する「修行」と意味が似ているのかも…。



深く細かく表現されないからこそ、考えること、感じることが多い作品であり、読む人の世代や経験によって感じ方は大きく違うと思います。

いつまでもあると思うななんとやら…。
ネタバレになるので控えますがラストの頃の出来事は普通なら、一生の後悔を感じることだよね。


まとめ:映画の雰囲気も素敵

「西の魔女が死んだ」は映画にもなっています。

まいが1ヶ月を過ごす西の魔女の家は本当に素敵な雰囲気で癒やされます。

表情や話し方に穏やかさがありながら、時に感情が見え隠れする…。

魔女だって人間らしい部分もある。

とても素敵な作品なので、映画もチェックしてみてくださいね。



今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに♪