こんにちは、蝶まめです。
各出版社が夏の文庫フェアを開催しているのもあるのか、読書欲が増している私。
新潮文庫を中心にいろいろお迎えしすぎています(笑)
読書の秋ならぬ読書の夏ですよ〜♪
今回紹介するのは鈍器本としても有名!?
京極夏彦さん著の「魍魎の匣」
⇡「もうりょう」と入力したら「毛量」と変換されて、怪しい玉手箱を想像してしまった私は無視してください(笑)
百鬼夜行シリーズの2作目ですね。
私は知らずに「魍魎の匣」から読み始め、人物関係が繋がらない置いてけぼり感を味わいながらも、読了してしまいました。
2作目と気付いた時点で1作目の「姑獲鳥の夏」は購入済み。
⇡だって気付いたまさにその日に書店イチオシで山積みになってたんだもん
鈍器本と言われる所以は文庫本が1050頁という分厚さだから。
持ち歩きには苦労したし、最初は怯みもしましたが読み始めたら苦にならず♪
最後までチェックすると百鬼夜行シリーズの世界に足を踏み出したくなるはず!!
「魍魎の匣」のあらすじ
箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾。
引用元:Amazon販売サイト
「魍魎の匣」の感想
魍魎とは誰の心にでも…そんな印象を受けました。
それに気づくか気づかないかの差だったり、関わる相手による部分もあったりするから…。
全体的に見て、残酷で残虐でありえない狂気が満ちているのに、それぞれの信念はそれぞれの中において正しい信念であって…。
何が正しくて何が誤りで、どちらが正義でどちらが悪か…。
自分は正義のつもりでも立場を逆にしてみたら実は悪で…。
「かわいそう」との意見もありますが、何が正しいのかという個人の価値観の違いによって変わる部分かもしれません。
緻密なストーリー展開にあっと驚かされるミステリーではあるのですが、魍魎を含む妖と呼ばれる類を人の心が生み出すとするならば、立派にホラーですし…。
人が無意識に目をそらす社会の闇にも触れる部分も魅力の一つなのかもしれません。
まとめ:独特の世界観にハマれば…
「魍魎の匣」を読んで感じたのは独特の世界観。
あっという間に読めたのは世界観にハマったから。
時代や内容の設定だけみれば難しい印象を受けるのですが、テンポよく読み進めることができますし表現もわかりやすい。
もちろん合わないという方も絶対にいるとは思うのですが、比較的読みやすい部類に入ると思うので私はおすすめしたいです。
ちなみに私が京極夏彦さんの作品を読もうと思ったきっかけは「世界でいちばん透きとおった物語」を読んだこと。
杉井光さんの作品ですが、作中でかなり強いインパクトがあるんです。
ネタバレ厳禁の作品なので詳しくは語れませんが、過去記事で紹介しているので良かったらそちらもチェックしてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに♪