こんにちは、蝶まめです。
台風と梅雨前線、寒気の影響で警報級の大雨に警戒!!となっている今日。
偶然にも仕事が休みなので良かった♪と思いながら過ごしているものの、気分は晴れませんね。
毎年のように水害やら雹害やら、深刻になっている状況に不安になるばかり…。
今回紹介するのは大人と子ども…。
環境や考え方、知るか知らないか…などなど、考え方次第ではどんどん怖い。
松浦理英子さん著の「風鈴」
怖いと言ってもホラーではありません。
しかし、想像すると恐ろしく感じる情景、環境があり、衝撃的な結末を迎えるので、人によっては注意すべきだと思います。
私個人の感想として「生きること、人は怖い」と思いました。
最後までお読みいただければ、「風鈴」を読んでみたくなるでしょう。
「風鈴」のあらすじ
小学校まで歩いて1時間かかる田舎町にアオイとワタルは育ち、一緒に遊ぶのは当たり前だった。
そんな田舎の夏休み、「映画の撮影」に団体が訪れ、俳優である父親に同行したという中学生のミヤビと出会う。
東京から来たミヤビとの時間は新鮮だったが、平和だったアオイとワタルの間をかき乱すものでもあった…。
「風鈴」の感想
運命というか…。
たった一つの出来事があるかないかで人生は変わるのかもしれません。
たったひと夏の物語ですが、
もし、ミヤビがやってこなかったら?
他に中学生がいて遊び相手がアオイとワタルじゃなかったら?
読み終わってみると物語の前半と後半で真逆の雰囲気に変わっていることに気づきます。
だって、田舎の小学生の夏休みですよ?
なんか懐かしい〜って感じで、大人目線で「子どもの失敗」程度に笑ってしまう立場でした。
でも結末は大人であっても…という経験をするわけで…。
ミヤビに出会わなければ、少なくとも「ソレに最初に」触れることはなかっただろうな…。
そして視点を子ども目線にして考えた時、大人の発言、行動を本気に捉える子供の気持ちは「恐怖」や「不安」しかないと気付き、自分自身の考えさえ怖くなるという…。
やっぱり生きるってことは、人間って生き物は…怖い。
まとめ:短編だからこそ考える
「風鈴」は書籍化されていないので、電子書籍で読むことになります。
今はAudibleでも聞けるそうですよ。
私もKindle Readingで何度も読んでいますが、毎回思うことが違う…。
とても短い話なので30分程度で読めるんですよね。
その分、心境的な詳細は少なく、淡々と進んでいくので情景を想像して考えることになります。
1度目は結末に絶句し、2度目は状況に真剣に恐怖し、3回目はその後を想像して恐怖する…。
そんな感じでした。
できればこの話、他の方と語り合ってみたいですね〜。
電子版だけだからなのか、感想はあまり見かけませんし、私もネタバレ避けると詳しく語れないし…という不完全燃焼感でいっぱい。
気になったら読んでみてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに♪