こんにちは、蝶まめです。
仕事に家事に子供の宿題や自主勉強、遊びを含めた関わり…
ほぼワンオペ状態の私はちょっとお疲れ気味!?
推し活でパワー貰って頑張っています(笑)
今回紹介するのはそんな私の「家庭」にちなんで!?
小砂川チトさん著の「家庭用安心坑夫」
128頁と少なめで芥川賞候補にもなった作品。
当時公開されていたあらすじとタイトルが全く結びつかないという点で気になっていたものです。
↑最近のあらすじでは「坑夫」の意味は分かるかも…
最後までチェックすると、「家庭用安心坑夫」の世界を覗いてみたくなるかもしれません。
「家庭用安心坑夫」のあらすじ
夫との平穏にみえる家庭に漠然とした不安を抱えた専業主婦小波が、ある日、日本橋三越の柱に、幼いころ実家に貼ったはずのシールがあるのを見つけたところから物語は始まる。小波はいまも実在する廃坑テーマパークに置かれた、坑夫姿のマネキン人形があなたの父親だと母に言い聞かされ育つが、やがて東京で結婚した彼女の日常とその生活圏いたるところに、その父ツトムが姿を現すようになって……。
講談社BOOK倶楽部
現実・日常と幻想・狂気が互いに浸蝕し合いながら、人間の根源的恐怖に迫っていく作品。想像力と自己対話によって状況を切り抜け成長していく主人公は不可思議で滑稽な言動と行動に及ぶが、それがかえって小説としての強度となり、ある種のユーモアを孕みながら読む者を惹き込み、我々を思ってもみなかったような想定外の領域へと運んでいく。
「家庭用安心坑夫」を読んだ感想
これは夢なの?妄想なの?暴走なの?
どこからどこまでが現実で、どこからこの世界に入っていたのかわからないんですよね。
口コミで「難読」と言われる理由はここにありそうです。
恐らく解釈は十人十色…。
それぞれに感じ方も境目も、本当の意味として受け止める結末も全部違うように思います。
自分の感じ方にさえも一度読んだだけで納得できないかもしれません。
毎回、変わるかもしれないし、気付きがあるかもしれないし…。
私の第一印象は「苦しい話」です。
自ら飛び込んでいるのか、ただ囚われているのか、全てが夢や幻なのか…。
繰り返すのか戻るのか別の道があるのか…。頭の中でぐるぐる…。
芥川賞作品
芥川賞受賞作品の中で私が結構苦労したのが
日蝕:平野啓一郎
とにかく漢字(当て字なのかな?)や言い回し、馴染のない舞台で頁数は多くないのに、読了までに通常の4倍ほどの時間がかかりました。
「難読」と言われる類だと思っています。
読もうと思った動機がちょっと不純だから意地で読了。
作品発表当時、著者の平野啓一郎さんはまだ大学生だったそう。
読了後、どうしてこんな世界を描けるの!?と本気で思いました。
まとめ:答えがないのは芥川賞候補あるある
芥川賞候補&受賞作品を読んで感じる共通点は「明確な答えがない終わり」という点。
この先どうなるんだろう??と考えさせられる終わりで、結末はそれぞれの想像によるといった感じですね。
文章が堅いとか、普段使用しないような漢字や言い回しが多いというものもありますが、その点「家庭用安心坑夫」は読みやすいかな。
頁数も少ないですし、ハードルは低めの印象ですので、気になったらぜひ読んでみてください。
そして「家庭用安心坑夫」の世界や結末がどういうものになったか、教えてください。
芥川賞よりは直木賞の方が手に取る機会は多い私。
気軽に読書を楽しみたい方で有名どころを…を思う方は「本屋大賞」がおすすめです。
先日発表された大賞作品はまだ読んでいませんが、近々チェックする予定です。
成瀬は天下を取りにいく:宮島未奈
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに♪