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【小説】身の毛もよだつ伝説が残る山。「ヨモツイクサ」はヒグマなの?

ホラー

こんにちは、蝶まめです。

 

11月に入り秋らしい空気を感じるこの頃ですが、熊出没のニュースはまだ目にすることが多い気がします。

 

今回紹介するのはそんな熊の話!?

 

【知念実希人/ヨモツイクサ】

 

戦慄のバイオホラーですが、ミステリーでもあります。

知念実希人さんらしいような、ちょっと作風が違うような世界観に魅力を感じました。

 

あらすじ

「黄泉の森には絶対に入ってはならない」 人なのか、ヒグマなのか、禁域の森には未知なる生物がいる。究極の遺伝子を持ち、生命を喰い尽くすその名は——ヨモツイクサ。 北海道旭川に《黄泉の森》と呼ばれ、アイヌの人々が怖れてきた禁域があった。その禁域を大手ホテル会社が開発しようとするのだが、作業員が行方不明になってしまう。

感想

読了後は放心してしまうほど、「怖い」という気持ちが溢れていました。

昔話とか伝説とか言われるものの大半は、子供に対して恐怖心を植え付けることで危険を冒さないようにする目的ですよね。

所謂「脅し」であり事実であっても内容はかなり「盛られている」とか。

そこに噂やら何やら加わり突飛したものになっている場合もあり…。

大人たちはヨモツイクサの伝説も他と同じ戒話の類いで、人間は食物連鎖の頂点で知識も高く最強と思っているのですが…。

 

それがまさかあんなね~。

 

人間の傲りから来る情けなさというか、何か起こるべくして起こった事件という雰囲気も。

 

なかなかグロテスクな表現も多いので、読むには多少、耐性が必要かも。

グロ苦手な方は要注意ですよ。

 

でも、話の根本はそこじゃなくて…

あぁ本当、恐ろしい…。最後が。

 

あれはアイツなの?本人なの?

取られたの?明け渡したの?

ある意味で終焉まで想像できてしまう終わりでした。

 

まとめ

熊の被害は増えているし、人喰い熊も実在しますよね。

熊の生態は興味深くもあるけど、襲われる立場だとしたら、恐ろしい…。

想像したくもない…。

 

でも人間って絶対的に賢く強い存在なのは揺るがないと言いきれますかね?

言いきってしまうことも、言いきれないと受け入れることも、感情を持つ生き物だからこその恐怖に繋がるのかもしれません。

 



今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

次回もお楽しみに。