こんにちは、蝶まめです。
梅雨に入り関東もやっと雨の季節…。
とにかく暑くて辛いですが…。
今回紹介するお話は、雨なら営業しない移動式ビストロが舞台の話
冬森灯さん著「すきだらけのビストロ」うつくしき一皿
平野啓一郎さんの「ある男」の隣にあり、タイトルと表紙に惹かれたという単純な理由で一緒に借りてきた図書館本です。
この本は手元に置きたい!!冬森さんの他の作品も読みたい!!と思うほど、とにかく癒やしに溢れたお話でした。
とにかく美味しそう!!お腹が空いてくるようなお料理がたくさん登場します。
最後までチェックすると、きっと「すだらけのビストロ」を読んでみたくなるはず!
一緒に最高の幸せを味わいましょう♪
平野啓一郎さんの「ある男」についてはこちら↓の記事で紹介しています。
「すきだらけのビストロ」のあらすじ
キッチンカーで旅をする移動式ビストロ「つくし」は、最高の芸術とお料理で幸せをお届けします。
ビストロ「つくし」に迷い込む悩める人たちを迎えるのは、白クマみたいなシェフと黒猫みたいなギャルソン。
ピアノの演奏や絵画、浜辺での映画…。
小さなサーカステントの中で味わう芸術と料理の共演に、きっとあなたも癒やされるはず!
でも…楽しく優しくおもてなししてくれるシェフにも、抱えているものはある。
だから今日もキッチンカーは赴くままに旅をしている。
「すきだらけのビストロ」の感想
とにかく癒やされます。
シェフが料理をすること、料理で人を幸せにすることを本気で楽しんでいるのが伝わってくるんです。
ギャルソンもちょっとシェフには冷たいようで、実はとっても優しい…。
「白クマ」「黒猫」と言ってますが、ちゃんと人です。ファンタジーな雰囲気だけど、ファンタジーではないリアルな温かさが詰まってます。
フランス料理なんて全く分からない私。
「本来、強調しすぎて反発してしまう食材同士」なんて言われてもイメージできないのですが、とにかく「美味しそう!!」と連呼(笑)
シェフが気ままに作るメニューが、それぞれに合っていて「豊か」。
もちろん、そんなシェフも抱えている過去があって、ギャルソンだって悩み疑問に感じることもあるんです。
訪れる客目線と、もてなす二人目線で話が進んでいくのもいいですね。
連作短編で全ては少しずつ繋がっていきます。
「すきだらけ」の意味は最後に回収。
想像通り…といえばそうですが、もっと深い意味に感じる表現に温かくなりました。
あ、ビストロの名前が「つくし」なのにも、ちゃんと意味がありますので、楽しんで読んでみてくださいね♪
眠れぬ夜のご褒美
2024年7月に発売される「眠れぬ夜のご褒美」は、美味しいもの好きの作家さんたちの作品を集めた短編集。
頑張ったあなたを労るとっておきの夜食だそうですよ。
「眠れぬ夜のご褒美」
「すきだらけのビストロ」の著者、冬森灯さんの作品も収録されています。
過去作品もタイトルから美味しそう&癒やされそうなものばかりなので一緒にチェック。
「うしろむき夕食店」
「縁結びかつサンド」
まとめ:好きなものに囲まれる幸せ
「芸術と美味しい料理があれば…」
この芸術は音楽や絵画、映画といった大きなものに限りません。
自分にとっての「好きなもの」でいいんです。
あなたの「好きなもの=芸術」はなんですか?
ビストロ「つくし」
その空間と料理を味わってみたいものです♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに♪