こんにちは♪ローズマリーです。
今回紹介する映画は久しぶりの邦画です。
ある男
平野啓一郎さんの小説の映画化です。
私は原作は未読で映画を鑑賞しました。
とても見応えのあるミステリー。
少し長めの映画ですが記事は短めでネタバレなしの感想を紹介しますので、良かったら最後までお付き合いくださいね。
作品情報・あらすじ
ある男
2022年・ミステリー・2時間1分
監督 : 石川慶
脚本 : 向井康介
原作者 : 平野啓一郎 ある男
キャスト:妻夫木聡
安藤サクラ
窪田正孝
あらすじ
離婚をした里枝は子供を連れて故郷へ戻り、家業の文房具店で働いていた。
店にやってくる客の大佑と知り合い、やがて結婚。
長男と里江の母親、大佑との間に生まれた娘と平凡だが幸せな家庭を築いていた。
そんなある日、大佑は仕事中に不慮の事故で命を落としてしまう。
大祐の実家とは疎遠だったが法要の時に連絡をした。
大佑の兄が訪れるが遺影の写真は弟の大祐ではなく全くの別人だという。
では谷口大佑と名乗っていた夫は何者なのかーー。
里江は離婚のときにお世話になった弁護士、城戸に連絡を取り、夫のことを調査してもらうことにした。
あなたの夫は谷口大祐さんではないことが証明されましたので、ある男、Xと呼ぶことにします。
果たして愛した夫の正体とは?
ある男の感想
里枝、どうしてこんなに辛い目に遭うんだろう
里江の物語から始まるので感情移入してしまいました。
やっと笑うようになったのに。残酷です。
離婚をしたのは病気で子供を亡くしたからでした。
哀しみの中、実家に戻り長男と暮らし…家業の文房具店で、大祐と知り合い結婚し子供も授かり、夫と長男と幼い娘と平凡でも平和な家庭が築けると思っていたのに…。
大佑が突然事故で命を落とし、それだけでも辛いのに、夫は谷口大佑ではない。
どこの誰なのかわからないなんて。
それでも、子供たちと懸命に生きてゆく。
強いひとなんだ。
長男は血の繋がりのないXを父と慕い、いなくなったいま、寂しい思いをしています。
この長男くんも、なかなか素直な良い子なんです。
苦労してるだろうに、グレるわけでもない。
里江たちに幸せになってほしいと願わずにはいられません。
弁護士の城戸は里枝を心配して今回の依頼を引き受けたはず。
彼が本当に誠実な人柄なのが伝わってきます。
映画ある男に惹きつけられるのは城戸弁護士役の妻夫木聡さん、里江役の安藤サクラさん、ある男X役の窪田正孝さんの演技力によるものでしょう。
圧倒されました。
それぞれの事情、悩みを抱えながらも精一杯に生きているのが伝わってきます。
そして問題の、ある男Xは何者だったのか
城戸の家庭も必ずしもうまくいっているわけではなく、悩みながらも、ある男の調査を続けます。
そして少しずつ、少しずつ輪郭が見え始め
その正体が見えてきたときーー。
泣きそうになりました。
辛く重いストーリーですが、じっくりと鑑賞したい映画でした。
ある男に登場する絵画
映画の始まり、冒頭に登場する絵画、これは最後にも繋がるのですが…
なんとも不思議なので気になりました。
後ろ姿の男性の絵ですが前の鏡に映っているようで、でも、どちらも後ろ姿なんです。
現実にはあり得ないですけどね。
絵画の作者とタイトルが気になる方はコチラ⇣
とても印象的な絵で、映画の期待も高まりました。気になったら是非、映画をご覧くださいね。
映画と合わせて原作との比較なども良さそうですね。
私は原作は未読なので気になっています。
蝶まめさんは原作も感想を紹介されているので良かったらチェックしてくださいね
今回も最後まで、お付き合い、ありがとうございます。
次回、映画紹介でお会いできたら嬉しいです。