あなたは親ですか?
下校指導で先生の引率のもと、同じ方面の子たちと一列で帰ってきた娘。
一番の出迎えを妨害されたまるみんは、引率の先生の方へと向かいました。
ま「1年○組の小林いろはの祖母です。孫がお世話になります。私の初孫ですので〜」
後ろの方から恥ずかしそうに向かってきた娘を迎える私の耳にも、そんな挨拶の言葉が届きました。
下校方面は多数ありますし、クラス数も多い…。
娘と同じ方面で同じクラスの子は他に1人しかいないので、本当に偶然なのですが、引率を担当したのが娘の担任でした。
しかし、それをまるみんが私達に確認したわけではありません。
ま「いろはの担任の先生ですよね?男性だとお聞きしたので〜。確か○○○○先生(フルネーム)ですよね〜??よく覚えておきます!」
先生も挨拶こそしていたものの、入学したての1年生を一人で見ているので余裕もありません。まだ話し続けるまるみんを半分無視するように…
先生「はい!じゃあ他のみんなは行きますよ〜!二人共さようなら、お家の方もご苦労様でした!」
世間話はして当たり前!的なまるみんは不機嫌になりそうでしたが…
た「他の家の親も待ってるんだし、今は積極的に会話しちゃダメだろ!ここ危ないの知ってるのに…」
夫がブツブツまるみんの後ろで言いました。
私とAさんはお互いに苦笑いで挨拶し、子供たちの挨拶を待って家に帰ろうと歩き出すとき…
ま「ああ〜いろちゃん!!おかえり〜!!ばあばあがお迎えに来ました!!どう??嬉しいよね??一応パパもママもいるけど、ばあばあがこうやって来たことないもんね!!」
私達3人の間に入り込み娘の手を無理矢理取りました。
本当は私と手を繋ぎたい素振りを見せた娘ですが、小学生になった自覚とまだ他の子から見える位置だったから恥ずかしさがあってか、繋がずに歩いていたのに…。
そして、ズンズン家に向かってあるき出すのです。
ご機嫌のまるみんを拒絶するとどうなるか想像できる娘は、明らかに困った顔に「嫌だ」と書いています。
紗「いろは。初めての学校〜(どうだった?)」
聞いてさり気なくこっちに寄せようとした私でしたが最後まで言葉を発することさえできませんでした。
ま「いろちゃん!!学校どうだった??先生は優しかった??お友達できた??班長さんは??」
私の方を向いていた娘の顔の前に、自分の顔を割り込ませて話し始め、避けようとしても顔を動かし阻止するまるみん…。
紗「今日はいろはにとっても私にとっても最初で最後の初めての学校です!特別だと思ってるので、邪魔しないでくれませんか?」
前に出ないなら流しておこうと思ったけど、さすがに許せずはっきり言いました。
しかし、まるみんには通じません。
ま「何言ってるの!!いろはは私の初孫なのよ?孫っていうのは子供より可愛いっていうでしょう??本当そうよ?だから私は誰よりもいろはのこと心配で心配で!だから良いの!」
た「何で親より別居のばあばなんだよ!おかしいだろそれ…」
ま「別居って出ていったのそっちでしょ?私は置いていかれたのよ?本当だったら一緒にいて毎日学校送り迎えできたのに!!このくらいで文句言われたくないわ」
それだけいうとまた娘の顔の前に自分の顔を出して話しています。
距離近すぎ…そして道…危ない。
家まですぐなので、文句を言っている間に到着してしまうのです。
近いとはいえ、我が家の周辺の家から車が出てくることもあります。
細い道だってあるし確認せず走って通っては危ないので、入学前の登下校の練習でも注意していたものの、まだ完璧ではなく…。
ちゃんとできるか再確認して声掛けしておかねば…と思っていたこともできないまま、連れ帰られた状態です。
その場で声をかけたものの「車なんて来ないのに大袈裟。車は人に進路を譲るものなんだから!!」と鼻で笑われました。
車が来ない??ここに住んでいる私達が車が来ると言っているのに…。飛び出しは優先とか関係ない危険があるってわかるだろうに…。