リアル52

親より祖母、再び

娘の入学式の翌日。

まだ給食もなく「下校指導」と称した授業で帰宅が早い日。

食事の約束を絶対と押し付けてきたまるみんは、約束の時間より2時間も早く来て、娘の迎えの場にまでやってきたのでした。

車で一度私達の横を通り過ぎた後、我が家に車を停め歩いてきたまるみん…。

ま「もういろは来る??」

た「予定時間は過ぎてるからそろそろ来るだろ?」

夫は面倒そうに答え、学校方面に歩いて見に行きました。

ま「今日はいろは、嫌がらずに行ったの??」

紗「行きましたよ。楽しみにしていたので」

ま「あら偉い!!不登校なんかになったら困るものね〜?もしそんなことになったら無理矢理でも行かせないとダメだからね!!」

不登校の経験がある私には私なりの考えがある。
不登校が悪ではない…。無理矢理行かせることが正しいとは限らないし、解決にならない。

そもそも今する話なのか??

そこからAさんまで巻き込んで二人の息子自慢を始めました。

Aさんも初めての子供の入学。
将来なんてわからないし、親としての不安もいっぱいな小学校生活のスタート地点に立ったばかりで私と同じ。

「こういう子に育てなきゃ」なんて話をされても迷惑です。

それでも娘たちは帰ってくる様子がなく、夫も言ったり来たり…。

私が園や学校の話(コロナ禍で後日連絡となったこと、案内省略とされたことなど)を振って引き離そうとしたものの、まるみんは話し続けます。

10分以上経ったでしょうか?Aさんに…

ま「お宅のお子さんは男の子?女の子??うちは女の子なんです!いろはって言うんだけど〜」

今更聞き始める。そもそも幼稚園も一緒なわけで、Aさんの顔に「知ってます」とはっきり書きつつ、相槌を打っていました。

Aさん「うちも女の子ですよ」

ま「あら〜じゃあ可愛いでしょう??私も娘が欲しかったけど、男の子二人でね〜。夫は〜ああ、亡くなっちゃったんだけどね、夫は男二人を望んでたから…」

終わりそうのない求められない情報を話しまくり…。

ま「娘さんは何組なの??」

もう私はその場に居ないような扱いになっていきます。

Aさんの娘さんとはクラスが違い、まるみんが来る前に「知り合いがいない」と話していたので、Aさんは二度目の話しになっていました。

ま「うちの子と同じだったら行き帰りも一緒で安心だったんですけどね〜。仕方ないわね〜。会ったら仲良くしてやってくださいね。」

まるみんが言うことなのか?気が合う友達はきっと自分で見つけるわ!

それからも娘は帰って来ず、一緒にいたAさんの下の子に何かしら聞いたり(まだ未就園年齢なので会話にならない)、Aさんのクラスの担任を聞いたり、うちの担任の文句を言ったり…。

私が何を言おうが、引き離そうとしようがまるみんは引き下がらず、ひたすら子供、孫の自慢をしていました。