【読書】4月の読了本紹介

おはにちばんは

 

ありんこさん
がむしゃらに私らしく!
ありんこさんです。

 

新年度が始まったと思ったら、あっという間に5月ですね!?
このままでは気づけば半分終わりました…と後悔しながら言うことになりそうなので、今から気合を入れて頑張ろうと思います。
今回もよろしくお願いします♪

 

4月の読了本

3月があまり読まなかったこともあり、4月は意識して読もうとしたものの…。

終わってみると意外と読んでなかったな〜。

図書館に行く頻度が下がっているとこういうことになりますね(笑)

 

4月の読了数:5冊

 

ありんこさん
5月1日読了がありますが、それは来月紹介になるので5.8冊くらいかな??

 

光のとこにいてね:一穂ミチ

 

3ヶ月待ちでやっと借りられた作品で頁数は多めですが、サクサク読めた印象です。

 

あらすじorネタバレ部分を読む
全く別の境遇で過ごした時間もわずかでありながら「恵まれない部分がある」という共通点から繋がった二人…。

この二人の関係は何と表現したら良いのだろう…。 友情でも恋愛でもなく、家族や親子の間にある愛とも違う気がする不思議なつながりと感情。

 

「本屋さんのダイアナ」に似ているような似ていないような…。

 

私は最後がモヤッとしてしまった方です。

が、「捨てるのはいつも弱い方」という言葉を考えると、「強い」立場だった二人が初めて「弱い」立場になれたとも言えるのかもしれないから良しとしますか。

 

人間の感情は難しい。

恵まれているってなんだろう。正しいってなんだろう。

親子であってもきょうだい、親友であっても「同じもの」を共有することはないのかもしれない。

 

 

ころころろ:畠中恵

 

図書館で検索していたら、最新10作くらいは貸出中でした!

やっぱり人気なんですね(笑)

 

あらすじorネタバレ部分を読む
いきなり若旦那の前髪がある頃の初恋話には驚いたけど、ちゃんと全部繋がっているストーリー。

とうとう光さえ失ってしまったとは…。 そして今までのように簡単には解決できない状況にハラハラ、心配に…。

兄や二人が必死になるのは本当に若旦那を思うからこそ…というのが伝わってきた話が多かった。 若旦那…やっぱり優しいね。

 

 

おいしいごはんが食べられますように:高瀬隼子

 

「おいしいものを食べる話ではない」とは聞いていたけれど…

「食事」〜「人との関わり方」に関する価値観+恋愛(?)的な話と言えばいいのかな?

 

あらすじorネタバレ部分を読む
食事は生きるために必要な栄養を摂取する行為であって、それに付加価値を付ける必要はない…。 そんな主人公の考え方が私と似ていた。

「しっかり食べないと」「体に良いものを」と私を心配するその言葉は時に正義の押しつけであり、私にはストレスでしかないので…。

食べられないものは食べられないし、興味を持てないものは持てない。

どうでもいい誰かとこの世で一番優しく美味しいと言われる食べるより、気心知れた誰か、もしくは一人で添加物たっぷりでも自分好みのレトルトを食べる方が何百倍も美味しいと思う気持ちもよく分かる。

将来、その不摂生が原因で体を壊すとしても、今無理をして合わせて食べてストレスで体を壊すリスクに比べたらね??

食に興味がないタイプなら共感できる部分は多いかもしれないけれど、どうして「自分に合わないもの」に興味を示して「美味しい」と言わなければならないのか、疑問に感じながらもやっている様子には苛立ちを覚えた。

 

久々に読んだ芥川賞作品で、図書館5ヶ月待ちで順番が回ってきました。

はっきりとした結末のない終わり方が芥川賞らしいと感じたと同時に、160ページほどの短めの作品での受賞はさすがと言うべきでしょうか?

「価値観の違い」の違いは「正義の押し売り」にも繋がると痛感しました。

 

ありんこさん
夫や娘が私の料理にノーコメントでも別に良いや〜と改めて思うように!

 

 

ゆんでめて:畠中恵

 

おなじみなので前置きは省いて…。

え??いきなりどうした?5年位時が飛んだぞ!?とびっくり!

読んでいて頭の中で整理が追いつかない逆戻り展開でした。

 

あらすじorネタバレ部分を読む
お馴染みの妖のうちで失ってしまった存在がいて、失ったものは戻らない現実を突きつけられ苦しい始まり…。

それは分岐点で選択を間違えた先にある未来であり、間違えなかったらどうなっていたのか…。

正しい道は今と変わらない幸せが続くものかもしれないけれど、間違えた道だけにある出会いや幸せも存在しているからこそ、人生の選択に「間違い」はないのかもしれないと感じる作品だった。

とはいえ、なにせお馴染みの妖だから、失われてこの先に登場しないかもしれない不安には私自身耐え難いと感じたので、一安心した終わりでもあった。

 

若旦那は大切なもののためにはトコトンまで必死になるんだなやっぱり…。

それが「優しさ」と言えるかどうかは分からないこともあるけれど…。

 

 

いつもの木曜日:青山美智子

 

こちらも随分と待ってやっと順番が回ってきました。

「木曜日はココアを」のスピンオフ作品で本編時点より前に当たる部分のプチエピソードです。

読み物というより見て楽しむ小さな気付きといった感じ。

 

ありんこさん
その気付きが凄い刺さったし、久々に手元に置きたいと思った作品になりました。

 

 

おまけ:キャストは誰がいい?

小説などストーリーを読む時に登場人物をイメージしますよね。

架空の人物であり、自分の中だけに存在する特別な存在になるわけですが、その作品が実写化された時、「イメージと違う!」と思うこと、ありませんか?

 

原作は男性主人公なのに、実写は女性主人公になっているなんてことも多く、変わる理由も納得せざるを得ませんが、「違う!!」と…。

 

ありんこさん
Jホラー代表の「リング」の主人公浅川も原作は男性、和行です

 

映画版は松嶋菜々子さんが浅川を演じていましたが、名前はどこから来たのか…。陽一くんは本当は陽子ちゃんという女の子なんです。

 

私と母は「竜司役は高橋克典さんが合いそう!」と話していたのですが、映画より前にドラマスペシャルとして映像化されていることを知り見ると…

 

浅川和行:高橋克典

 

「そっち!?」と思いましたね。

 

ありんこさん
イメージって人によってかなり違うんだな〜と実感した出来事でした。

 

イメージが合わずに敬遠してしまう作品もあるかもしれませんが、実写のキャストは他の誰かの想像世界を覗き見ていると同じかもしれません。

 

自分と誰かのイメージを比べること。

これは実写より前に原作を読んでいるからこその楽しみで、実写のイメージが先だと原作を読んでも勝手に演じた方の動きがイメージされてしまいます。

 

ありんこさん
実写化されそうな人気作品、実写化される前に読んでイメージしてみてくださいね。