おはにちばんは。
今日もがむしゃらに私らしく
今回もよろしくお願いします。
私は結構、多趣味な方だと思っています。
しかし、子供が生まれてから自分の趣味に使える時間がなく、ほとんどが手つかずになっていた時期が6年ほど…。
最近はやっと復活傾向に♪
そんな趣味の中でも特に好きなのが「読書」です。
状況問わずスキマ時間を利用して楽しみやすいですからね♪
ということで、今月から前月1ヶ月に読んだ本を紹介してみようと思います。
最後までチェックすると、新しい本の世界との出会いがあるかもしれませんよ♪
11月の読了本
私自身が読んで感じたことをそのまま書いています。
ネタバレしては面白くないですし、あらすじも紹介ページにあるでしょうから、あえて内容には触れないようにしますね。
気になった作品は実際に手にとって、どうしてこの感想にたどり着いたか想像してほしいなと思います。
再読したら、全く違うことを言うかもしれませんが、それはそれですよね。
11月の読了は7冊、2209ページでした。
山のふもとのブレイクタイム 著:髙森美由紀
「穏やかで素敵な話」
※主人公的には穏やかじゃないんだろうけど…
図書館で「秋のおすすめ」として紹介されていた前作の世界観が好きで、続きが気になったという理由で手にした。
明確には前作の続きではないし、前作ほど大きな気付きはなかったけれど、やっぱりこの舞台が好きだ。
前作「山の上のランチタイム」と同じ舞台を起点として、別の人物目線で描かれたストーリー。
実在するはずがないと確信するほど、完璧なまでに優しく寛大、そして優秀と感じた前作での人物像。
でも実はちょっと違ったみたい…?
人間らしい影を持ち、悩み…
一つの気づきを得るたびに人は本当に強くなれるのもしれない。
もし、このお店が実在するなら、私はきっと常連になるだろう…。
登場する料理は想像するだけで魅力的。
私も鼻歌まじりに料理ができる気がしてしまった(笑)
52ヘルツのクジラたち 著:町田そのこ
「苦しくも輝きが見える」
※本当に苦しい…。切ない…。
本屋大賞受賞時に何度か見聞きしたタイトル。
「宙ごはん」を読んだのをきっかけに著書繋がり〜表紙の綺麗さに惹かれて手にした。
クジラには興味ないんだけどね…と思いながら読み始めたのに、読了時には52ヘルツのクジラに興味が尽きないほどに。
いやクジラの話ではありませんよ?でもクジラのその姿が鮮明に浮かぶ世界観…。
他作品と同様、全体を通して暗く切ない世界観は、読みながら苦しさを感じるほど…。
現実を受け入れて、諦めて…そうやって自分を守って…。
それなのに本当は
きっと誰にも届かない…。でも誰かに届いてほしい…。
心の奥底では叫び続けている。
言葉という明確なコミュニケーション手段を持つ人間でも、その叫びが誰かに届くことは奇跡なんだと改めて感じた。
2年後に思い描いた未来を歩き出すことを信じたい。
ブルーブラッド 著:藤田宜永
「事実を知りたい、ただそれだけのはずなのに…」
娘が「タイトルと表紙がどうしても気になる」ということで半ば無理矢理に読むことになった作品。
藤田宜永さんの遺作だそう。
ジャンルはミステリーだが、終戦直後の日本が主な舞台なので歴史に疎い私には「歴史文学」という感覚が…。
地名なども旧字を使っているので、馴染みにくく想像が追いつかなかったかも?
とはいえ、ストーリーはなかなか良くて、先へ先へと読み進めたくなったのも事実。
今とは違う、この時代独特の明暗を感じられる作品だと思う。
ちょっと切ないような怒りのような…そんな感情も生まれた。
どこか一つくらい回収してほしかったよな…。
月曜日の抹茶カフェ 著:青山美智子
「小さな奇跡が巡り繋ぐ1年間」
「木曜日にはココアを」に登場するカフェが定休日の月曜日から始まる12人のストーリー。
一周回って元に戻る構成が、なぜかホッとさせてくれる。
運命や奇跡って、言葉だけ見ると大きすぎて簡単には訪れない気がしてしまうけど、実際にはあれもこれもそうなんだ…。
そう考えたら人生って面白いかもしれない。
動き出すきっかけは、見逃してしまうほど小さく些細な出来事。
添えられた和菓子と抹茶の織りなすハーモニーを楽しむように、人生を楽しみたいかもね。
オオルリ流星群 著:伊与原新
「あの日々を再び」
天文好きの私がタイトルと表紙の綺麗さで惹かれた。
読んだ中で一番驚いたのは、物語の中心人物の誕生日が娘の誕生日と同じだったこと。
妙に親近感がわくことあるでしょ?
ああ、私はこの流星群を知ってるけど実際に観測しようとしたことなくて、意識もしていなかった…と後悔した。
見える見えないじゃないな…と内容と関係のない決心をした(笑)
ただただ若く希望に満ちていた高校時代の葛藤と、現実を知り代わり映えのない無難な選択をしがちな今の葛藤。
同じようで全く違う葛藤。
こんな風に若い頃を振り返ったことはなかったな…。
ただ、「時間は戻らない」と諦めて「今からでも…」とは思えなかった。
あの頃では理解できなかったっことに今改めて向き合ったら、本当の答えを理解できるかもしれない。
そして新たな絆が生まれ、より深くなる…。
2022年12月20日追記
紹介されてたわけでもなく、普通の棚から偶然取った初、伊予原さん作品だったので、とてもない縁を感じる作者さん度が増しました!!
星を掬う 著:町田そのこ
「不器用だからこそ些細なことで笑える日々が本物と信じたい」
「52ヘルツのクジラたち」と同著者の作品なので、同じように終始重く苦しい。
私も昔はこうだったし、こんな考えをしていた…。
その事実に気づいて、少しずつ日々が明るくなったし今があると思うからこそ、終始共感ばかりだったんだと思う。
血の繋がりは全てじゃない。
血が繋がっていてもいなくても、それぞれは他人であってそれぞれの意志や考えがある別の個体。
違いを受け入れて初めて見えることがあり、気づくことがある。
後悔することもあるかもしれないけど、それが人なんだ。
今からだってきっと…。
ただいま神様当番 著者:青山美智子
「簡単には自分のものにならないからこそ」
いつも貸出中で予約しなければ借りられない青山作品が珍しく棚にある!!ということで迷わず借りてきた一冊。
タイトルから妙に惹かれるものがある。
「神様当番」ってどんなものか全く想像できなかったけど、読んでみていろんな意味を想像できるようになった。
とにかく神様、かわいいよ。
でもそれは実は自分自身の中にあるんだよね。
じれったく感じたり、イライラしたりしながらそれぞれの話を読んだけれど、最後はこれでもかってほど、スッキリした。
いつもどおり「少しの気づき」だけど、次の瞬間から始まる未来を大きく変える足がかりになる。
少しずつの積み重ねで人は変わっていく。
それが夢見た自分へと繋がっていく。
人と人との繋がりも同じように…。
読書中&積読本
月末時点で未読の手元にある本です。
よっぽどのことがない限りは来月の読了本紹介に書く予定ですよ〜。
お楽しみに。
月まで三キロ
「オオルリ流星群」が良かったので、著者繋がりで…。
新田次郎文学賞受賞作品ということで特に期待。
ジェノサイド
フォロワーさんにおすすめいただいた本。
こちらも本屋大賞受賞作品。
たくさんの人が読んだようで本の状態は良くないけど…。
おまけ:私の本選び
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私の本の選び方は主に「表紙」と「タイトル」です。
話題になっているものや話題のものも読みますが、基本的には書店も図書館もブラっとしながら見て…
「キレイだな」と思う表紙だったり、何となく惹かれるタイトルだったり…。
「読んでみたらタイトルからの想像と全く違うじゃん!!」ということは日常茶飯事ですよね(笑)
でもそれが楽しいのも事実。
最近は娘が見た目で選んだものを手に取る機会が増え、新しいジャンルや作家に触れ合っています。