おはにちばんは。
今日もがむしゃらに私らしく
今回もよろしくお願いします。
2022年も終わり2023年。
子供の頃、1999年の滅亡説に恐怖して騒いだ記憶があるのですが、そんな年も無事(?)過ぎて2000年代も22年が過ぎ去ったという事実。
年取るわけだよね(笑)
さて、そんな話はどうでもよくて(笑)
今回も2022年12月に私が読んだ本を紹介します。
年末年始の準備やら、クリスマスやら、娘の冬休み入やら…
落ち着いて本を読める時間は少なめでした。
最後までチェックすると、気になる本が見つかるかも??
2023年の読書初めにどうでしょうか??
12月の読了本紹介
12月は読書時間多めだったかもしれません。
暇さえあれば読んでたな〜。
夢中になる自分に懐かしさまで感じたよ(笑)
図書館本が大半ですが、Kindle本もあり。
月まで三キロ:伊与原新
「人生の価値観はこんなに違うもの」
11月に「オオルリ流星群」を読んでハマってしまったかもしれない作家さん。
文学賞受賞するくらいだから当たり前かもしれないですけど…。
表題の「月まで三キロ」を始めとする短編集。
それぞれ全く違う立場の主人公、視点で書かれた話が収められた一冊。
全く違うと言いながら、軸はそれぞれの人生観の違いと、人と関わることで考え変化する部分を描いているという部分は共通していましたよ。
はっきりとした答えを出す話ではないですが、それぞれの感じ方、受け止め方によってその先の選択も未来図も変わっていくのでしょう。
科学をメインとした専門的な内容も出てくるのですが、きちんと説明されるスタイルなので理解しやすいのも嬉しい♪
ジェノサイド:高野和明
「人とは違うものを恐れ排除するもの」
フォロワーさんにおすすめしていただいて借りてきました。
「少し古い」という位置づけになるらしく、科学定義等が古いとの意見もあるんだけど、詳しいわけではない私は違和感を感じませんでした。
あらすじも知らずに読み始めたので、最初は2つの視点がどう結びつくのか想像できない状態で、全く別の話にもできそうな雰囲気。
しかし、少しずつ繋がっていく展開から、手に汗握るような感覚に…。
人間とは自分と違うものを排除したがるのは、身近にも感じることはあるけれど、それをはっきり感じることになるんじゃないかな…。
排除以外の選択肢を持つものは…。うん、ネタバレになるからやめるけど、妙に納得できて、そうであってほしいと思いました。
タイトルがジェノサイド(意味は書きたくないので調べてください)だし、想像はつくかもしれないけど、終始暗く生臭いのは否めないですよ。
でも、その中に垣間見える部分が大きな救いになって読み進められるかな。
「おもしろい」という言葉が適切かわからないけど、とにかく「すごい」です。
八月の銀の雪:伊与原新
「外より中のほうがよっぽど難しい…」
こちらも「八月の銀の雪」を含む短編集です。
伊予原作品はやっぱり科学が示す「真実」とそこに浮かぶ形なき感情が交錯することで本当に大切なものに気づかせてくれる気がします。
生まれた国も生き方も、考え方も過去も生い立ちも…。
何もかもが違うからこそ、新しい発見があり、違う道があるんですね。
青く滲んだ月の行方&茜さす日に嘘を隠して
- 青く滲んだ月の行方:青羽悠
- 茜さす日に嘘を隠して:真下みこと
それぞれの人物目線で描かれた繋がりのある短編集。
「青く滲んだ月の行方」が男性目線、「茜さす日に嘘を隠して」が女性目線で書かれているため、合わせて読むのがおすすめです。
高校生から大学生を主人公としているので、「こんなこともあるよね」とは思うものの、少し幼すぎて共感は少ないかな?と。
特に男性目線は理解が難しかった…。
逆に男性は女性目線が理解できないかもしれないし…と思うと、それぞれの世界観や感じ方の違いというものを、上手く表現している作品とも言えるかもしれませんね。
男性目線は男性が、女性目線は女性が書いているからこそ、リアリティが出るのでしょう。
表紙が対になっていて2つの本の内容の繋がりを表現しているよう。
私は「青く滲んだ月の行方」の表紙に惹かれて借りてきてから、「茜さす日に嘘を隠して」の存在を知り、追加で借りてきた感じです。
ナイチンゲールのうた:ターニャ・ランドマン
「読書感想画」(参加しませんでしたけど…(笑))の課題図書になっていたこともあり、娘が借りてきた絵本です。
これね、小学校低学年向けだし、展開は至って普通。
当然、短いですし大人には「読書」に入らないくらい。
でも、タイトルの意味がわかった時、声を上げるほど驚いてしまったんですよ。
書き方のせいなのかな…。
ありがちな展開の中に、人間(?)らしさや待っている動物の感情が隠れていて、なんて素敵な話なんだろうと…。
詳しくを描かない、シンプルな絵本だからこそ、想像するし受け取り方は個々で違うし…。
手元に置きたいと思った2冊目の絵本になりました。
しゃばけ:畠中恵
おすすめいただいて借りてきた本です。
シリーズとは聞いていたけど、かなりあるんだね!?
口コミ等見てみると「しゃばけデビューしました」と書かれていることも多く、知らなかった私が恥ずかしい??(笑)
人と妖が共存する世界で、謎解き&妖退治ってなかなか斬新ですね。
若旦那…病弱なのに頑張るし、そばにいる妖2人とのやりとりとか本当に面白いです。
現代設定ではないのでちょっと分からないこともあるけど、イメージが膨らむし、それはそれでいいですね♪
ちょっと歴史?なんか調べちゃう?とか別の興味も湧いてきたし…。
シリーズ読破目指しますね。
ルカの方舟:伊与原新
伊予原作品は科学と心温まる穏やかな展開が多いイメージですが、これは推理モノです。
主な舞台となるのが科学に関する場所なので、伊与原さんらしい世界観を楽しめます。
とはいえ、今回は専門家とちょっと知識がある人とのやりとりが多いので、他の作品に比べると難しい印象はありますね。
不正、捏造…真実と期待と…。
これが100%フィクションとは思えないし、何かしら現実にリンクする世界観があるのかもしれないけれど、一般人である私はその事実を知りたくはないな…。
発表される発見や結果が全てで、それに期待したり喜んだり…
疑いの余地なんてないし、専門家からすれば無知同然の人間には気付けもしないかもしれないけれど…。
竜が最後に帰る場所:恒川光太郎
「誰もが皆、あるべき場所を探している」
出版直後に読んで以来の再読。
表題と同じタイトルの作品はありませんが「竜が最後に帰る場所」を全体で感じつつ、最後に意味を理解できる構成の短編集です。
恒川ワールド独特の世界観、視点で描かれながらも、今自分たちが生きるこの世界との繋がりをしっかり感じられるものが多い気がしますね。
私達も今の自分に違和感を感じ、「違う自分」や「本当の居場所」を無意識に探し続けているのかもしれません。
見つける方法があるとして…それを知る方が良いのか、知らないほうがいいのか…(笑)
ぬしさまへ:畠中恵
「しゃばけシリーズ」第二弾。
すっかりハマったらしく、早速次に手を出しました。
まだ2作目にしていろんな事実が出てくるし、1作目で気になっていた部分もさり気なく消化されて、ワクワク。
「甘い甘い」の表現が毎回変わって、想像するのも楽しい(笑)
一作目でも何となく思ってはいたけど、やっぱり若旦那って特別な思考持ってそうですね。
自分の足で…は無理だけど、妖の協力で事件を解決する名探偵ってやつでしょうか??
なかなか面白い設定だなあ〜。
もちろん、次も読みますよ。
今月の積読本
- 冷静と情熱のあいだRosso:江國香織
- 冷製と情熱のあいだBlu:辻仁成
年末年始の読書用に図書館年末最終日に借りてきました。
「青く滲んた月の行方」と「茜さす日に嘘を隠して」を読んで、思い出したのが「冷静と情熱のあいだ」だったので…。
20年ぶりくらいの再読です。
おまけ:しおりで「自分の本」にする
自分のお気に入りのしおりを使うことで、今読んでいる本に愛着を感じる私です。
娘が生まれてからは電子書籍版を読むことが多く、しおり不要でした。
しかし、どこかしっくりこない感覚があったのは確か。
お気に入りのしおりを使うだけで、今読んでいる本が「自分のもの」になっていく気がします♪
大げさじゃなくてですよ??
内容や書き方、本のタイプや厚み…
「読みにくい」とか「合わない」とか感じる本は結構あり、読み進めても自分の身になる気がしないことも…。
そんな時に「お気に入りのしおり」が挟んであるだけで、気分が上がります。
間から覗くしおりが私を呼んでいるよ〜な♪←何者だよ!ww
同じようにブックカバーをお気に入りにするのもあり♪
お気に入りを取り入れて、読書タイムを更に楽しんでみませんか??